―本誌ライターの小山内さんによる、コラム「オタク学」。「オタク的な分野×社会学」というテーマのコラムです。―
世界中で大ヒットした携帯ゲーム機『ニンテンドーDS』の後継機、『ニンテンドー3DS』の発売日が、2月26日と約一ヵ月後に迫った。
価格は2万5000円。1月20日から、Amazonでの3DS公式予約が始まっている。裸眼で観られる3D映像や、遊び方の可能性を広める通信機能の拡充など、3DSの性能とセールスには世界中が注目している。
ところが、発売前の今でも3DSにはちょっとした「不安要素」があるといわれている。それは「流通初期段階でのソフトラインナップの不足」だ。
◆ローンチタイトルで任天堂のソフトは『nintendogs＋cats』のみ！
新型ゲーム機と同時に発売されるゲームソフトのことをローンチタイトルというが、今回の「3DS」でのローンチタイトル8作のうち、任天堂の製品は『nintendogs＋cats』のみ。毎回恒例だった『スーパーマリオ』シリーズが参戦しないというのだ。この事態は3DS普及の出鼻をくじく可能性がある。
しかし他社作品では、『戦国無双』『リッジレーサー』『ウイニングイレブン』『レイトン教授』『ストリートファイター』など、人気シリーズの最新作が並んでいる。
更に発売日はまだ未定だが、任天堂からはNINTENDO64用ソフトの名作『ゼルダの伝説 時のオカリナ』や『スターフォックス64』のリメイク版が発売予定。他にも『マリオカート』『どうぶつの森』などが開発中だ。
◆続々参戦を表魅するソフト会社 来るべきはSONYとの決戦！？
任天堂以外のゲームメーカーも、3DSには大いに期待しているらしく、続々と3DS向けタイトルが発表されている。DSから3DSへの移行はグラフィックの飛躍的向上を伴うため、コナミの『メタルギアソリッド スネークイーター』、カプコンの『バイオハザード』といった映像美を重視する大作、また『ガンダム』や『ドラゴンボール』などのメディアミックスゲームの定番も参入する。
折りしもライバル機種であるSONYの『PSP』の後継機、『PSP2』の発表が噂されている。無料のソーシャルゲーム、有料のコンシューマ（家庭用）ゲーム問わず、2011年はゲーム業界激変の一年になりそうだ。
■コチラは最近海外で話題になっている動画
直接この記事には関係ないかもしれませんが、不気味なマリオの動画が話題になっています。
マリオの生みの親宮本茂さんもポリゴンで登場するミステリアスでブラックなムービー。マリオが毒入りのミルクで宮本さんを殺そうとするという内容。制作者の真意は不明です。
画像は（http://www.nintendo.co.jp/n10/conference2010/3ds/lineupMovHigh.html）（http://www.gamecity.ne.jp/sengoku/3ds/）からのスクリーンショット。
（小山内）
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（参考リンク）
任天堂カンファレンス2010｜ニンテンドー3DS｜ソフトラインナップ映像
戦国無双 Chronicle
Nintendo:A Sad Story
小山内 聡（おさない そう）
漫画とアニメとゲームが好きで軍事オタクの文系大学生。趣味はノンフィクションを読むこと。はてなダイアリー『日の丸海賊団』で書評を書いています。
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